内装材料の選び方
壁紙のテクスチャー(表情)は大きく分けて“織物調”と“石目調”があります。
織物調優しい・柔らかい・温かい
シルクや綿などの風合いを表現したものでシンプル織物調は、インテリアのテイストを問わず使いやすいテクスチャー。
デニムの風や藁を編んだようなもの、きめ細かいシルクのような上品なテクスチャーも。
石目調シンプル・クール・カントリー
塗り壁、砂壁、レンガ、モルタルなどの表面感や凹凸を表現したもの、石や漆喰(しっくい)、コンクリートやレンガなどをイメージして作られた壁紙で、すっきりとしたクールなものや、少し無骨な表情のもの、自然そのままの素材感を感じるようなものなどさまざま。
コテ跡が少なくすっきりとした石目調は、「シンプルナチュラル」や「モダンテイスト」に。
コテ跡がはっきりとした石目調は、ヨーロッパなどの「海外カントリー風」なお部屋に。
天井との組み合わせは同じテクスチャーがおすすめ!
天井との合わせ方に迷うようなら同じ壁紙、もしくは同じテクスチャーで揃えるのがおすすめ。
そうすることで部屋全体に統一感が生まれます。
石目調 × 石目調
織物調 × 織物調
アクセントクロスのワンポイント
1. 柄ものでアクセント
2. 単色でアクセント
単色でアクセントを付ける場合、1面に色を入れるだけで雰囲気や奥行き感などが変わります。
しっかりメリハリをつける
アクセントクロスの割合は、部屋全体の2~3割。つまり、壁が4面あるうち1面程度。
色の割合が多すぎると、バランスが崩れてしつこくなることもあります。
部屋全体の20~30%がベスト
色柄ものの壁紙は、失敗がないようにと薄い色、地味な色を選びたくなります。
しかし、「3面を白、1面を薄いベージュ」など微妙な色選びをすると、汚れて見えたり、ぼやけた印象になったりすることもあります。
勇気がいるかもしれませんが、思い切ってメリハリをつけた方が失敗は少ないです。
LDK
生活を始めると「リビング」は色で溢れます。全体のバランスを考えて選ぶことが大事です。
壁紙・クロスだけに注目すると、お部屋全体のバランスとマッチしないこともありますので、注意したい要素を箇条書きで紹介します。
LDKの壁紙「注意点」
- 床の色
- ドアの色
- 家具の色
- キッチンの色
- カーテンの色
LDKで良く使う機能性
- 汚れ防止
- 消臭
- 通気性
- 吸放湿
- 抗アレルギー
- マイナスイオン
おすすめの壁紙
- 落ち着いた色、トーンの壁紙
- シンプルな白
アクセントクロスで失敗しないポイント
- 家具家電などで色が多くなりがちなので白ベースに淡い色でアクセント
- 団らんの場所なので落ち着ける空間にした方が良い
- 天井に木目調のアクセントクロス
LDK おすすめコーデ
色のトーンを選ぶ
【グレーベースはどんなインテリアにも合う】
無彩色なので、床や家具ファブリックの色が合わせやすい。
アクセントにおすすめは木目やタイル、モルタル柄
【ブルーで爽やかで落ち着く空間に】
北欧風やナチュラルインテリアが好きなら、ブルーもおすすめ。
濃いブルーならシックにヴィンテージスタイル
【グリーンでリラックス効果に期待】
トイレ
トイレはおしゃれにしたい!ちょっと冒険したい!と思う方が多い空間。
単色でアクセントを入れるか、柄でアクセントをつけるか・・・でも小空間だからこそ色を入れる面や柄の選び方が大切!なにより日々のお手入れも気になるところ。
機能性とインテリア性の取り入れ方に注意して選ぶのが○。
トイレの壁紙「注意点」
- 湿気がこもりやすいので「かび」が発生する
- 尿の飛び散りによる汚れ
- 壁が近いので触ってしまい手垢が目立つ
お手入れ重視!機能性で選ぶなら
- 消臭
- 抗菌
- 汚れ防止
おすすめの壁紙
- ベースの壁紙は「汚れ防止機能」の付いた壁紙
- お掃除で拭き取りやすい「ツルっ」とした壁紙
- 機能性壁紙を使わないなら「色」のある壁紙
アクセントクロスを使う場所は便器の後ろがおすすめ!
- 単色:アクセントを入れる場合便器の後ろに使うことで空間に奥行きがでます
- 柄モノ:手洗やリモコンなどアクセサリーと干渉しないことで引き立ちます
トイレ おすすめコーデ
【ブルーテイストで清涼感アップ】
【ブリティッシュチェックのカジュアルスタイル】
【汚れやすい高さまで機能性+デザインを取り入れてセンスアップ!】
床でアクセント
【床でアクセント】
ペット(犬・猫)と過ごす部屋
大切なペットと暮らす我が家。ペットにとっても飼い主にとっても心地よい場所にしたいですよね。
ペットにとって、飼い主にとって理想の壁紙はキズに強く、お手入れしやすいものを選ぶのが先決です!
また、壁紙と合わせて見直したいのが床。シート系の床材は「塩ビ素材」なのでペットが排泄後に時間が経っても浸み込みません。
ペットの排泄物が床に浸み込まないので安心です。機能性重視で選びましょう。
ペットと過ごす部屋の壁紙「注意点」
- 臭い
- 汚れ
- キズ
- 衛生面
あるとうれしい機能性
- キズに強い
- 汚れ防止
- 消臭
- 抗菌
おすすめの壁紙・床材
- ペット対策用クロス
- シート系の床材(クッションフロアなど)
壁紙の機能を上手に組み合わせ
- キズが付きやすい壁は「汚れとキズに強い」クロス
- 天井には「消臭機能」クロスの貼り合わせが◯!
※濃いオレンジ部分:「引っかきキズと汚れに強い」壁紙/薄いイエロー部分:「消臭機能」壁紙
ペット(犬・猫)と過ごす部屋 おすすめコーデ
【シンプルにやさしい雰囲気】
【好きなカラーでアクセント】
【機能性はそのままにワンちゃんネコちゃん柄】
【必要な腰下だけを選ぶなら貼替がしやすくて手軽にセンスアップ!】
子供部屋
子供が小さい頃に選んだ壁紙(クロス)がかわいすぎて、成長し、大きくなったら嫌がるということがあります。
と言っても、小さい間は賑やかでかわいい子供部屋にしてあげたいという方や、長く使えるようにしたい、シンプルだけどインテリア性も取り入れたいなど、アクセントをどこに入れるかがポイント!
子供部屋の壁紙「注意点」
- 就寝中汗や呼吸によって湿度が上がりやすく湿気がこもりやすいので「かび」が発生する
- 臭い
- 家具やポスターなどごちゃごちゃしやすい
- 子供が成長し嫌がる
- 子供が自立し「書斎」として使うなど用途が変わる
子供部屋で良く使う機能性
- マイナスイオン
- アレルギーカット
- 通気性
- 消臭
おすすめの壁紙・床材
- シンプルな白
- アクセントは単色の落ち着いたトーンの壁紙
子供部屋で失敗しないポイント
- 「ベース」にはオールマイティーな白の壁紙を使う
- アクセントクロスは「壁の1面」だけにする
子供部屋 おすすめコーデ
色で選ぶ
【ブルー>集中力が上がる】
【落ち着いたトーンのカラーなら成長しても受け入れやすい】
場所で選ぶ
【光を反射して明るさアップ】
北側にあるお部屋におすすめ!省エネ効果も!
【部屋はスッキリ、けどかわいくしたい!それならクローゼットがおすすめ!】
ストライプやドットのシンプルなパターン柄
デザイナークロスで大人かわいく大胆に!
寝室
寝室は、一日の疲れを取る場所なので、落ち着いた色にまとめるという方が多いです。
特に「マイナスイオンなどの機能」がついた壁紙の中から落ち着いた色(ベージュ、アイボリー)を選ぶ人が多いです。
清潔感や広がりも感じたい場合はシンプルに「白」もおすすめ。
また、アクセントクロスを寝室に使うことで個性の演出もできますし、自分に合った味わいを楽しむこともできます。
ベットリネンや家具の色も忘れないよう選ぶ基準にしましょう。
寝室の壁紙「注意点」
- 就寝中汗や呼吸によって湿度が上がりやすく湿気がこもりやすいので「かび」が発生する
- 臭い
寝室で良く使う機能性
- マイナスイオン
- アレルギーカット
- 通気性
- 調湿
- 消臭
おすすめの壁紙・床材
- 落ち着いた色、トーンの壁紙
- シンプルな白
アクセントクロスで失敗しないポイント
- ベッド背後のヘッドボードがくる面がおすすめ
- 家具や床などの色に合わせる
寝室 おすすめコーデ
色で選ぶ
【ブルー=落ち着きや安眠を誘う】
【赤・オレンジ=温かく安心した眠りを】
【グレー・ベージュ=上質なインテリアに】
北側にあるお部屋におすすめ!省エネ効果も!
イメージチェンジしやすい!暖色にも寒色にも合うのでリネンの色で雰囲気を変えることができます。
洗面・脱衣室
いつまでも綺麗で清潔感のある洗面所にしたいという方は「質感」で選ぶ。
クロス表面に凹凸があると「汚れ」が入り込んでしまい、掃除してもなかなか綺麗になりません。また、湿気でホコリが壁に付着しやすくなるので表面に凹凸がなく「拭き取りやすい」クロスは、たとえ汚れたとしても簡単に掃除でき、ホコリも付着しにくいものを選ぶのが◯。
洗面室の壁紙「注意点」
- かび
- 手垢などの汚れ
- 歯磨き粉の飛んだあと
- ホコリが付きやすい
あるとうれしい機能性
- 汚れ防止
- 調湿
- 透湿
- 抗菌
おすすめの壁紙
- 表面がツルっとした壁紙
- シンプルな白
- レンガ調や木目のような汚れが目立たない壁紙
洗面所の壁紙にインテリア性を求めるなら
- 天井にアクセントクロスを使う
- 汚れが目立たないアクセントクロスを使う
- 単色のアクセントクロスを使わない
洗面・脱衣室 おすすめコーデ
タイル柄
【ホテルライクな洗面に】
洗面所には、 1面にタイルを張るのも○。
本物のタイルを張るとコストが高くなるので、予算を抑えたいならタイル調のクロスを使うのもおすすめです。
【モルタル柄×タイルでシンプルなおしゃれ】
【素材感を愉しむヴィンテージモダン】